【お掃除コラム】カビって何者なの?カビが生えると人体にどう影響するの?カビの正体を徹底解説

ジメジメした季節や高温多湿な環境では、窓枠がいつの間にか黒ずんでいたり、浴室の隅っこが何となくピンク色に染まっていたり・・・。

その汚れはカビの仕業なのですが、テレビのコマーシャルではカビ取り剤やカビ防止剤が大きく宣伝されていて、『カビ=悪』と言うイメージも強いですね。

ホコリとは違い、勝手に増殖するカビ。一体何者なのでしょうか?

カビが増殖すると見栄えが悪くなると同時に、人体への影響は果たしてどの程度あるのでしょうか。

カビって何者なの?

カビは菌類

ずっと昔は植物の仲間としてざっくりと分類されていたカビ。

現在では菌類として扱われています。

カビの菌類として性質を簡単に言ってしまうと、菌糸を伸ばして育っていき、その菌糸の所々に胞子を作る器官を設けることで子孫を増やしていく存在となります。

カビにはたくさんの種類がある

お風呂に生えているカビだけを取り上げても、黒いものもあればピンクのものもあるように、一口にカビといってもたくさんの種類が存在します。色が違うだけでなく、糸状に増殖したり、ヌルリとした性質だったりと様々です。

風呂場や窓枠だけでなく、金魚の病気の元と言われているミズカビ、食品にフワフワと生えているケカビなど、埃や泥汚れなどと同じようにとても身近に存在しています。

実はカビを食べている

カビが生えた食べ物を喜んで食べる人はいませんが、カビが食べ物を作るのに役立ってくれたりすることもあります。

身近なものではパンやビール、チーズなどを作る際、カビの性質を利用して、膨らませたり風味をよくしたりしています。

また、きのこは食材として美味しくいただきますが、きのこも大雑把に分類すれば菌類であり、カビの仲間と言えます。

カビの何がいけないのか?

食べ物を美味しくするなど、生活のある部分では必要とも言えるカビですが、なぜそんなに嫌われるのでしょうか?

実はカビにはたくさんの種類があり、人が吸収することで悪影響を及ぼすカビが存在します。

代表的なものは黒カビ、青カビ。そして、黒カビのエサになる赤カビがあります。

黒カビはアレルギーの原因

黒カビは根を生やして、奥まで入り込むため、他のカビと違い、一度生えるとなかなか退治が難しくなります。生えているだけなら、見栄えが悪いだけですが、胞子を吸収してしまうと喘息やアレルギーを引き起こすことがあると言われています。

青カビには発がん性

青カビはペニシリン(抗生物質)の原料であったり、ブルーチーズとして食されていたりしますが、発がん性があるとか言われています。みかんや食パンなどでよく見かけます。

赤カビは下痢や嘔吐を引き起こす

色は赤と言われていますが、どちらかというとピンク色をしていて、ヌルヌルしています。風呂場などに発生し、ものすごい早さで繁殖して行きます。存在しているだけなら特に害はありませんが、ご飯などに発生することもあり、口にすると下痢や嘔吐といった食あたりを起こすこともあります。また、赤カビを放置していると黒カビを繁殖させる原因となります。

まとめ

人の生活に良くも悪くも作用するカビですが、繁殖させることで生活を脅かすものは、きちんと処理し、できるだけ再発しないように予防が必要です。

カビは高温多湿な環境を好み、酵母や他の菌類を栄養として増殖しますから、普段から良く換気をし、汚れなどは雑菌を増やさないようにマメに掃除するなどを心がけることで、繁殖を予防することができるでしょう。

次回は生えてしまったカビをどう掃除したら良いのか?簡単で安全なカビ退治の仕方を探ります。