【お掃除コラム】冬は埃っぽくなるのはどうして?埃対策と効率的な掃除の仕方。

寒い季節になると、いつもと同じように掃除しているはずなのに、なんだか部屋が埃っぽく感じませんか?
さっき掃除したばかりなのに、もう埃が付いている・・・なんてことも。

冬の埃が目立つのには理由があります。今回は埃の原因、また埃が及ぼす悪影響と、対策、掃除の仕方をご紹介しましょう。

冬の埃が目立つ理由

▪️エアコン(暖房器具)の使用量が増える

エアコン等、暖房器具の利用が増えることで室内の空気が乾燥し、湿度が低下します。
この低湿度状態では、微小な埃や粉塵が浮遊しやすくなり、目に見える形で部屋中に広がります。

▪️静電気が起こりやすくなる

空気が乾燥すると静電気の発生を促進します。
静電気により、物体や家具の表面が帯電していると、埃がくっつきやすく、浮遊しやすくなります。

▪️寒暖差によって空気が動きやすくなる

冬は屋外の空気が寒冷であるため、室内外の温度差が大きくなります。
これにより、室内の空気が対流によって動きやすくなり、
床や家具の表面から埃が巻き上がりやすくなります。

▪️布製品が多い

冬は布団やこたつ布団、ウールのコートなど布製品は厚く大きなものを使用することが多く、
また使用量が増えその繊維が落ちるため、埃が立ちやすくなります。

▪️換気不足

寒いからと窓を閉め切り、換気が不足すると部屋内の空気が滞り、埃が溜まりやすくなります。

埃が問題となる理由

▪️火災の原因になりやすい(トラッキング現象)

コンセントとプラグの間に溜まった埃を放置し、それに湿度が加わると漏電し、発火現象が起きます。
冬の火災原因の一つとしてもメジャーですが、大変危険です。

▪️アレルギーを引き起こす原因にも!

埃の中にはダニやダニの糞、カビといったものが混ざっています。
放置しておくと、気がつかないうちにこれらを吸い込んでしまい、
アレルギーや肺炎、気管支炎等を引き起こす恐れがあります。

効果的な埃対策は?

▪️湿度を保つ

暖房によって空気が乾燥すると埃が舞いやすくなりますので、室内の湿度が40
〜60%の範囲に収まるように調整すると良いでしょう。
加湿器等を使用するのも良いですし、部屋に濡れたタオルをかけておくのでも、効果的です。
*この場合、乾いてしまったタオルはより部屋を乾燥させてしまうため、
タオルが乾いたら、湿ったものに交換しましょう。

▪️定期的に換気をする

部屋をこまめに換気することで新鮮な空気を取り入れ、埃を減少させることができます。
寒い季節でも窓を開けて少しの時間、十分な換気を心がけましょう。
また、換気時には空気清浄機を併用すると良いでしょう。

▪️織物やカーテンを定期的に洗う

カーペットやカーテンなどの織物は埃を溜めやすい場所です。
頻繁に行うことは難しくもありますが、これらのアイテムは定期的に洗濯することで、
埃や花粉を取り除くことができます。
特に冬季は乾燥しているため、洗濯物を外に干すのも効果的です。

▪️フィルター付き空気清浄機を活用する

空気清浄機は部屋の中の微細な埃や花粉を除去してくれる頼れる味方です。
特にフィルター付きの空気清浄機を使用することで、
空気中の有害な微粒子を効果的に取り除くことができます。
定期的なフィルター交換もお忘れなく。

効率的な掃除方法は?

1. 大きな埃は静かに集める

掃除をするときにはできるだけ埃を舞上げないように工夫が必要です。
まずはマイクロファイバー製のほうきや拭き掃除用具を使用し、目立つ埃を取りましょう。
その後細かい埃を掃除機で吸い取ります。

2. 水拭きをする

水が静電気を中和し、帯電を解消する働きがあるため、静電気を抑えてくれます。
硬く絞った布巾で拭くことで静電気を落ち着かせ、
埃が吸い寄せられて戻ってくるということを防げます。

Point:柔軟剤を使うと、より効果的!

柔軟剤には抗静電効果があり、これを水拭きに利用することで表面の帯電を抑えます。
バケツに水を汲み、柔軟剤を5〜6滴垂らします。よくかき混ぜてその水を布巾
に含ませて拭き掃除をします。
スプレーボトルに入れ直接吹きかけて、
マイクロファイバークロス等で拭き上げるのも効果的です。
使用する表面の素材に注意して、試してみると良いでしょう。

まとめ

冬の部屋の埃対策は湿度の調整や定期的な掃除、空気清浄機の利用などが重要です。
これらの対策を組み合わせて実践することで、快適な室内環境を維持し、
健康にも良い影響をもたらします。
寒い季節でも清潔で快適な空間を保つために、是非実践してみてください。